Claude 101:プロジェクトで整理する
📑 このページ内の目次
このレッスンで身につくこと
このレッスンを終えると、次のことができるようになります。
- プロジェクト機能とは何か、そしてどんなときに使うかを説明できる
- 名前、説明、公開範囲を設定して、新しいプロジェクトを作成できる
- プロジェクトのナレッジベースに、文書やファイルを追加できる
- Claudeの動き方を導くための効果的なプロジェクト指示を書ける
- 同僚とプロジェクトを共有できる(Claude for Work(TeamプランおよびEnterpriseプラン)ユーザー向け)
動画
このレッスンの要点
🏠 プロジェクトは「独立した作業空間」
プロジェクトは、それぞれが独立した作業空間——自分専用のメモリ、チャット履歴、ナレッジベース、カスタマイズされた指示を持っています。特定の仕事の流れごとに用意された、専用の環境だと考えてください。
📚 プロジェクトの知識が、Claudeの理解を深める
関連する文書をアップロードしておくと、Claudeはそのプロジェクト内のすべてのチャットで、その文書を参照します。同じファイルを毎回アップロードし直す必要はありません。
🎯 プロジェクト指示で、Claudeの振る舞いを導く
プロジェクト指示を書くことで、Claudeの動き方を細かく指定できます——口調、専門性のレベル、応答のスタイルなど。一度書いておけば、そのプロジェクト内のすべての会話に、自動で反映されます。
🌱 プロジェクトは、自動で拡張する
ナレッジベースの内容がコンテキストの上限に近づくと、Claudeは**自動的に「検索拡張生成(RAG)モード」**に切り替わります。これにより、最大10倍の容量まで扱えるようになり、応答の質を保ったまま、より多くの情報を扱えるようになります。
🤝 Claude for Workユーザーは、プロジェクトで協働できる
Claude for Workをお使いなら、プロジェクトを同僚と共有できます。同じコンテキスト、同じ指示、同じく蓄積された知識を、チーム全員で共有できる——それがプロジェクトの強みです。
プロジェクト機能とは?
プロジェクト機能は、こんな場面に特にぴったりです——
- 📚 Claudeに参照してほしい知識を保管しておく
- 🗂️ 特定のトピックや仕事の領域に関するチャットをひとまとめに整理する
- 🤝 同じ共有コンテキストを必要とするチームメンバーと協働する
プロジェクト機能を使うべきとき
プロジェクト機能が本領を発揮するのは、一回きりの質問ではなく、続いていく仕事に取り組んでいるときです。
次のような継続的な仕事の流れがあるなら、プロジェクトを作ることを検討してみてください。
- 📂 繰り返し使う参考資料がある
議事録、アンケート結果、レポート、過去のデータ——何度も参照する資料があるなら、プロジェクトに置いておく価値があります。
- 📐 Claudeに毎回守ってほしいルールがある
「常にフォーマルな言葉で」「常に出典を示す」「常に社内テンプレートに従う」——毎回同じ振る舞いをClaudeに求めるなら、プロジェクト指示にまとめて書いておけます。
- 🤝 チーム協働で「同じ土台」が必要
複数の人が同じ前提から仕事を進めるべき場面では、プロジェクトを共有することで全員が同じスタート地点に立てます。
最初のプロジェクトを作ってみよう
プロジェクトの設定は、ほんの数分でできます。さあ、始めましょう。
🪜 ステップ1:プロジェクトを設定する
1️⃣ プロジェクト画面を開く
左サイドバーにカーソルを合わせて 「プロジェクト」 をクリック。または、直接 claude.ai/projects にアクセスします。
2️⃣ 新しいプロジェクトを作る
右上の 「+ 新規プロジェクト」 をクリック。
3️⃣ プロジェクトに名前を付ける
内容がわかる名前を付けましょう。たとえば——
「Q4マーケティングキャンペーン」 「製品ドキュメント」
——のように、あとで見て中身がすぐわかる名前がおすすめです。
4️⃣ 簡単な説明を書く
何に取り組むプロジェクトかを、簡単に書いておきます。
💡 この説明は、Claudeには直接見えません。でも、あなた自身や同僚がプロジェクトの目的を把握するのに役立ちます。
5️⃣ 公開範囲を選ぶ
プライベートにするか、組織と共有するかを選びます(組織共有はClaude for Workユーザー向け)。
🪜 ステップ2:プロジェクト指示を書く
プロジェクト指示は、このプロジェクト内のすべての会話で、Claudeにどう振る舞ってほしいかを伝える場所です。**「指示」**をクリックして、指示パネルを開きましょう。
効果的なプロジェクト指示には、こんな要素が含まれます
- 📋 取り組んでいることのコンテキスト
「このプロジェクトは、当社のB2Bソフトウェア製品のマーケティングコンテンツを作るためのものです」
- 🔄 進め方の指示
「まず、この読者層に響くブログ構成を考えて、それから下書きを書いて」
- 🎨 口調とスタイルの好み
「プロフェッショナルだけど会話的な口調で。専門用語はなるべく避けて」
- ✅ 具体的な要件
「マーケティング文章の最後には、必ず行動を促す呼びかけ(CTA)を入れて」
指示を書き終わったら、「指示を保存」をクリックします。これはこのプロジェクト内のすべてのチャットに反映され、個人設定やスタイル機能の設定とも併用されます。
💡 ちょっとしたコツ:指示で作業を自動化する
プロジェクト指示は、繰り返しの作業を自動化するのにも使えます。
たとえば——「議事録をアップロードしたら、このテンプレートに沿って構造化されたサマリーを作って」——のように書いておけば、毎回同じ手順を指示する必要がなくなります。
プロジェクト指示は、このプロジェクト専用にClaudeの動きをプログラムするようなものだと考えてください。
🪜 ステップ3:ナレッジベースを整える
プロジェクトのナレッジベースは、Claudeが参照すべき文書をアップロードしておく場所です。ファイルメニューは、プロジェクトのメインページの右側にあります。
「+」ボタンをクリックして、コンテンツを追加します。アップロードできるファイル形式は、PDF、DOCX、CSV、TXT、HTMLなど多岐にわたります。Google Driveと連携して、文書を直接リンクすることもできます。
アップロードしておくと役立つもの
- 📘 参考文書 :ブランドガイドライン、スタイルガイド、テンプレート
- 📊 背景資料 :リサーチレポート、議事録、要件書
- ✍️ 手本にしたい仕事の例 :Claudeに「こういう感じで」と参考にしてほしい既存の成果物
- 📐 技術文書や仕様書 :プロジェクトに関わる技術的な参照情報
💡 ちょっとしたコツ:ファイル名を工夫する
ファイルには、内容がわかる名前を付けましょう。
Claudeはファイル名を頼りに、必要な情報を見つけ出して引き出します。
❌ あまり役立たない | ✅ 役に立つ |
document1.pdf | Q4-2024-Brand-Guidelines.pdf |
ファイル名は、Claudeへの最初のヒントだと思ってください。
プロジェクトは「大量の知識」をどう扱う?
「たくさんの内容をアップロードしたら、どうなるんだろう?」と気になるかもしれません。プロジェクトは、**検索拡張生成(RAG)**という仕組みを使って、自動的に容量を拡張します。簡単に言うと——Claudeはアップロードされた文書の中から、応答に最も関連する部分を自動で見つけて使ってくれます。どのファイルを見るかをあなたが指示する必要はありません。
コンテキストウィンドウの上限に近づいたら
プロジェクトの知識量がコンテキストウィンドウの上限に近づくと、Claudeは自動的にRAGモードに切り替わります。
このとき、Claudeは:
- ❌ すべての内容を一度にメモリに読み込むのではなく
- ✅ 質問への応答に必要な、最も関連する情報だけを賢く検索して引き出す
——という動き方に変わります。これにより、プロジェクトの容量が最大10倍まで拡張され、しかも応答の質は保たれたままになります。
切り替わったかどうかは見てわかる
RAGモードが有効になると、画面上に視覚的な目印が表示されます。
ただし、使い勝手はそれまでとまったく同じ——文書をアップロードし、Claudeとチャットし、コンテキストを踏まえた応答を受け取る、という体験は何も変わりません。
プロジェクトの中で作業を進める
プロジェクトの設定が終わったら、いよいよClaudeとのチャットを始めましょう。
プロジェクト内で開くそれぞれの会話は、自動的に次の2つを受け取ります——
- 📚 ナレッジベースへのアクセス:アップロードした文書をClaudeが参照できる
- 📋 プロジェクト指示の適用:書いた指示がすべての会話に反映される
つまり、プロジェクト内では毎回コンテキストを伝え直す必要がなく、最初からClaudeがあなたの状況を理解している状態で会話を始められます。
チーム協働機能
Claude for Workプラン(TeamプランおよびEnterpriseプラン)をお使いなら、プロジェクトはチーム協働機能を通じて、さらに強力になります。
🔐 権限レベル
プロジェクトを共有するとき、3つの権限レベルから選べます。
1️⃣ 閲覧のみ(Can view)
メンバーは、プロジェクトの内容を見る、知識にアクセスする、チャットすることができます。ただし、変更はできません。
読み取り専用+議論できる——そんなイメージです。
2️⃣ 編集可能(Can edit)
メンバーは、フルに協働できる権限を持ちます。具体的には——
- ✏️ プロジェクト指示の変更
- 📚 ナレッジベースの更新
- 👥 他のメンバーの管理
- 🤝 プロジェクトへの積極的な貢献
3️⃣ オーナー(Owner)
プロジェクトの作成者は、すべてを管理できます。さらに、誰にプロジェクトを見せるかを決められます。
- 🎯 特定の人とだけ共有することもできる
- 🏢 組織全体に公開することもできる
📤 プロジェクトを共有する手順
プロジェクトを共有するには——
1️⃣ 共有したいプロジェクトを開く
2️⃣ プロジェクト名の右にある「プロジェクトを共有」ボタンをクリック
3️⃣ 共有相手を追加する
以下のいずれかの方法で:
- 👤 個別に追加:名前またはメールアドレスでメンバーを追加
- 📋 一括共有:複数のメールアドレスをコピー&ペーストして、まとめて共有
💡 一括共有した場合、相手側では**「自分と共有済み」セクション**にプロジェクトが表示されます。
4️⃣ または、「組織全体」と共有する
「[あなたの組織]の全員」と共有を選ぶと、プロジェクトが「チーム」タブから見つけられるようになります。
共有後の流れ
あなたがプロジェクトを共有すると——
- 📧 メンバーにはメール通知が届きます
- 📂 メンバーは**「自分と共有済み」タブ**から、共有されたプロジェクトを見つけられます
プロジェクトの活用例
「何から作ればいいか、迷っている」——そんなときは、いろんな職種でよく使われるプロジェクトの型を、参考にしてみてください。
- 🚀 Q4の製品ローンチ
製品仕様書、競合分析、メッセージのアイデア出しメモなどをアップロード。
これで、関連するどんな質問でも、どんな文書の下書きでも、Claudeは常にこのコンテキストを意識した状態で応えてくれます。
- 🔬 リサーチのサポート
競合調査、ユーザーリサーチのデータ、顧客フィードバックを、一箇所にまとめます。
Claudeは、複数の情報源をつなぎ合わせて意味を抽出する、レポートを下書きする、提言の一貫性を保つ——こうした作業を手伝ってくれます。
- 🏢 クライアント案件の集約場所
クライアントのブランドガイドライン、過去の成果物、これまでのコミュニケーション履歴を、一箇所にまとめます。
プロジェクト指示を設定しておけば、Claudeはそのクライアント特有の口調に合わせて、コンテキストを踏まえた提案書やレポートを作ってくれます。
- 🎤 イベント企画ワークスペース
会場の契約書、登壇者のプロフィール、参加者データなどをアップロード。
Claudeは、進行台本(タイムテーブル)、参加者への案内文、イベント終了後のレポートなどを、イベントのテーマに合った一貫性のあるトーンで作成してくれます。
- 📝 求人票ジェネレーター
過去の求人票、チームの方針書、社内の人員要請書をまとめておきます。
Claudeと一緒に作業すれば、チームの実際の仕事と文化を反映した求人票を下書きできます。
プロジェクトを上手に使うコツ
プロジェクト機能の力を最大限に引き出すために、5つのコツを紹介します。
- 🎯 まず一つに絞って、そこから広げていく
「これも、あれも」と何でも詰め込まず、まずは特定の用途から始めましょう。
進めていくうちに、**「これも入れたいな」**と思うコンテンツが出てくるので、そのとき追加していけばOKです。
- 🔄 ナレッジベースは「いつも最新」に
古くなった文書は、古くなった応答を生みます。
プロジェクトの知識は、定期的に見直して更新しましょう。
- ✍️ 明確な指示を書く
してほしいことを、具体的に伝える——これが大事です。
曖昧な指示は、ブレた結果を生みます。
🏷️ ファイル名は「内容がわかるもの」に
ファイル名は、内容がわかるものを付けましょう。 関連するファイルは、まとめておくのもおすすめです。
❌ あまり役立たない | ✅ 役に立つ |
report.pdf | Q4-2025-Sales-Report.pdf |
💡 Claudeはファイル名と、ファイル同士の配置関係を頼りに、文書のつながりを理解します。
🔍 質問するときは、文書名で参照する
質問の中で具体的な文書名を出すと、Claudeはその文書を中心に応答してくれます。
「Q3のレポートをもとに、顧客の主な懸念事項は何だった?」
このように、ピンポイントで文書を指し示すことで、より的確な答えが得られます。
レッスンの振り返り
次に進む前に、3つの問いを自分に向けてみてください。書き出さなくてOK、頭の中で考えるだけでも大丈夫です。
🔄 問い1:「続いていく仕事」を思い出す
あなたが今、続けて取り組んでいる仕事の中で、専用のプロジェクトと『引き継がれるコンテキスト』があると助かりそうなものはありますか?
「毎回ゼロから説明している仕事」がもしあれば、それこそプロジェクト機能の出番です。
📎 問い2:「繰り返しアップロード」を思い出す
同じ文書を何度もClaudeにアップロードしたり、同じ背景を何度も説明し直したりしている場面はありませんか?
その繰り返しの手間こそ、プロジェクトのナレッジベースで解決できる典型例です。
🤝 問い3:「チームで共有したい知識」を思い出す
もしチームで働いているなら、知識と指示を共有することで助かるプロジェクトはありますか?
「これ、みんな同じ情報から始めたら早いのに」——そんな場面が、共有プロジェクトの活躍どころです。
次のレッスンでやること
次のレッスンでは、アーティファクト機能を使って『ミニアプリ』を作る方法を学びます。Claudeが実際に動く成果物を作ってくれて、それをそのまま共有できる——という、これまでとは少し違った体験が待っています。
📚 もっと知りたい方へ
プロジェクト機能の使い方について、さらに詳しい情報はAnthropic ヘルプセンターをご覧ください。
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このコースを進めながら、あなたが学んだことを実際の仕事でどう活かしているか、気づいたこと・感じたことを、ぜひ聞かせてください。
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