Claude 101:スキル
📑 このページ内の目次
このレッスンで身につくこと
このレッスンを終えると、次のことができるようになります。
- スキル機能とは何か、そしてClaudeがそれをどう使うかを説明できる
- 文書作成のために標準搭載されている、Anthropicのスキルを見分けられる
- 設定画面から、スキルを有効化・管理できる
⚠️ 対応プランについて:スキル機能は現在、Pro、Max、Team、Enterpriseプラン向けの機能プレビュー段階です。Freeプランをお使いの方は、概念を理解するために読み進めることはできますが、実際に手を動かすステップは飛ばしてください。
スキル機能って何?
スキルとは、Claudeが必要に応じて読み込む、指示・スクリプト・関連資料がまとまったフォルダのことです。専門業務でClaudeのパフォーマンスを上げるために使われます。
専門知識のパッケージだと思ってください——Claudeに『特定の仕事を、毎回同じやり方でこなす方法』を教えるものです。
あなたはすでにスキルを使っている
実は、Excelスプレッドシート、PowerPointプレゼン、Word文書、PDFなどをClaudeに作ってもらったことがあるなら、あなたはすでにスキルを使っています。これらのファイル作成機能は、裏側でスキルが動くことで実現しているのです。
でも、スキルは文書作成の枠を超えて広がります。
カスタムスキルを使えば、繰り返しの仕事の流れまるごとを、コードのように体系化できます——たとえば:
- 📊 四半期ごとの差異分析の方法
- 🎨 ブランドボイスのレビュープロセス
- ✅ コンプライアンスチェックリスト
——こうした手順を一度スキルに登録すれば、Claudeは毎回、同じ厳密なステップを踏んで仕事を進めてくれます。
スキルの2つの種類
スキルには、2つのカテゴリがあります。
- 🏢 Anthropic公式スキル
Anthropic自身が作って、維持しているスキルです。Excel、Word、PowerPoint、PDFの強化された文書作成機能は、すべてこれに含まれます。
💡 すべての有料プランで利用可能——Claudeが必要な場面で自動的に呼び出すので、特別な操作は必要ありません。
- 🛠️ カスタムスキル
あなた自身、または所属する組織が作るスキルです。専門業務や、その分野ならではの仕事のために用意します。
たとえば、こんなスキルを作れます:
- 🎨 自社のブランドガイドラインを、プレゼン資料に適用するスキル
- 📝 議事録を、特定のフォーマットで構造化するスキル
- 📊 組織独自のデータ分析の流れを実行するスキル
スキルを有効化する
スキル機能は現在、Pro、Max、Team、Enterpriseプラン向けの機能プレビュー段階で利用できます。
💡 前提条件:スキルを使うには、「コード実行とファイル作成」を有効にしておく必要があります。スキルが動作するために、Claudeの安全な隔離環境が必要だからです。
有効化の手順
1️⃣ 設定 > 機能(Capabilities) に移動
2️⃣ 「コード実行とファイル作成」がオンになっているか確認
3️⃣ 「スキル」セクションまで画面をスクロール
4️⃣ 使いたいスキルを、それぞれオン/オフに切り替える
プランごとの注意
Enterpriseプランの場合:
- 組織のオーナーが、管理者設定で**「コード実行」と「スキル」の両方を有効化**してから、はじめてメンバーが使えるようになります。
Teamプランの場合:
- 機能プレビューは組織レベルで初期状態から有効になっています。
有効化すると、設定画面に利用可能なスキルの一覧が表示されます。Anthropic公式スキルと、自分でアップロードしたカスタムスキルの両方が並びます。
スキルを実際に使ってみる
スキル機能のいちばんいいところは、普段はその存在を意識する必要すらないことです——Claudeが、あなたの依頼内容に応じて、自動でスキルを選んでくれます。
スキルが呼び出される、典型的なプロンプトの例:
- 「月の支出を追跡するExcelスプレッドシートを作って。合計を出す数式も入れて」
- 「この議事録を、PowerPointプレゼンに変換して」
- 「このデータをまとめたPDFレポートを作って」
- 「Excelで財務モデルを作って。シナリオ分析もできるようにして」
スキルが動いている様子は、その場で見える
Claudeがスキルを使うとき、作業の途中の思考プロセスに、「このスキルを使っています」と表示されます。出力されるのはダウンロード可能なファイル——コンピュータにもGoogle Driveにも、直接保存できます。
ファイル実行——スライド、表計算、契約書のレッドラインまで
スキル機能と同じ仕組みによって、Claudeはあなたが実際に使っているファイルを扱い
隔離された環境の中で新しいバージョンを作ることができます。
💡 チャットでの動作について:Chatでは、Claudeは元のファイルをその場で編集するのではなく、新しいバージョンとして作成します。
対応するファイル形式と、できること
スライド、スプレッドシート、契約書——.xlsx、.pptx、.docx、.pdfのいずれかであれば、アップロードできます。
そして、Claudeが——
- 🎨 スライドを作る
- 📊 分析を実行する
- ✏️ 修正案を加える
——あなたの目の前で、これらの作業を進めていく様子を見ることができます。
作業が終わったら、ファイルをダウンロードして、コンピュータにもGoogle Driveにも保存できます。
利用にあたっての設定
これらの機能を使うには、Claudeに外部データソースへのアクセスを許可する必要があります。
💡 プロンプトが表示されたら、「限定的なネットワークアクセスを許可(Allow limited network access)」のトグルをオンにしてください。

セキュリティの心得
スキルには実行可能なコードが含まれることがあります。だから、慎重に使うことが大切です。
🔒 4つの心得
- ✅ 信頼できる提供元のカスタムスキルだけをインストールする
- 🛡️ Anthropic公式スキルは、Anthropic自身がテスト・維持しているので安心
- 🔐 自分でアップロードしたカスタムスキルは、あなたの個人アカウントだけで使える——他の人からは見えません
- 🔍 外部のカスタムスキルを入れる前には、内容を確認して、何をするスキルかを理解してから使う
カスタムスキルを作る
Anthropic公式スキルは文書作成の一般的なニーズをカバーしてくれますが、スキル機能の本当の力は——自分のスキルを作ることで発揮されます。
カスタムスキルを使えば、Claudeにこんなことを教え込めます:
- 🔄 あなたならではの仕事の流れ
- 🎨 自社のブランドガイドライン
- 🛠️ あなたの仕事の進め方
一度教えれば、Claudeは関連する場面で、自動的にその知識を適用してくれます。
一番カンタンな作り方:Claudeとの会話で作る
カスタムスキルを作るいちばん簡単な方法は、Claude自身と会話することです。
💡 コードを書く必要も、ファイルを手作業で作る必要もありません——技術的な構造は、すべてClaudeが面倒を見てくれます。
会話でスキルを作る、4つのステップ
1️⃣ Claudeに「何を作りたいか」を伝える
新しいチャットを開いて、作りたいスキルをClaudeに伝えます。
たとえば、こんなふうに:
- 「四半期ビジネスレビューを書くためのスキルを作りたい」
- 「うちのブランドガイドラインをプレゼン資料に適用するスキルが欲しい」
2️⃣ Claudeからの質問に答える
Claudeが、あなたの仕事の流れについて、インタビューするように質問してきます。
たとえば、こんな質問が出てくることが多いです:
- このスキルで、何を実現したいですか?
- この仕事の「良いアウトプット」って、どんなものですか?
- このスキルを、どんなときに使いそうですか?
これらの質問に答えることで、Claudeはあなたの仕事を理解していきます。
3️⃣ 参考資料があれば、アップロードする
テンプレート、スタイルガイド、ブランド素材、自信のある過去の成果物——こうした資料を渡すと、Claudeはあなたが本当に求めているものを、より正確に理解してくれます。
4️⃣ スキルを保存する
完成すると、Claudeがきちんと構造化されたスキルのファイルを生成してくれます。
あとは保存するだけ——Claudeがいつでも使える状態になります。
自分のスキルを確認する
左サイドバーの「カスタマイズ」タブを開くと、現在利用できるすべてのスキルが表示されます。ここから、手作業で編集することも、Claudeとの会話で編集することもできます。
カスタムスキルは、自動で呼び出される
あなたが作ったカスタムスキルは、Anthropic公式スキルと並んでスキル一覧に表示されます。それ以降は——関連するタスクに取り組むたびに、Claudeが自動でカスタムスキルを呼び出してくれます。手動で呼び出す操作は、一切いりません。
💡 スキルは、磨き続けることで育ちます——Claudeに「このスキルを修正して」と頼めば、Claudeがファイルを更新してくれます。
スキルとプロジェクト、どう使い分ける?
「スキルもプロジェクトも、Claudeにコンテキストを渡すために使う機能だけど——どう使い分ければいいんだろう?」
そんな疑問が浮かんだら、こう覚えてください。
📦 プロジェクトは知識を「ためる」 ⚙️ スキルはタスクを「実行する」
📦 プロジェクト:知識の集約場所
プロジェクトは、Claudeがあなたの仕事を理解するために必要な参考資料を保管しておく場所です。
- 📋 プロジェクト仕様書
- 📝 議事録
- 📊 調査資料
——こうしたファイルをプロジェクトにアップロードしておくと、Claudeはそのプロジェクト内のすべての会話で、その情報を踏まえて応答してくれます。
⚙️ スキル:手順を回す装置
スキルは、Claudeに「タスクを、どう実行するか」を仕込むものです。
- 🔄 具体的なステップ
- 📐 作業の順序
- ✅ 毎回守ってほしいやり方
——こうした手順を、スキルにまとめておけます。
スキルが本領を発揮するのは——繰り返しの仕事を、Claudeに毎回同じやり方で進めてもらいたいときです。
2つは、お互いを補い合う
実は、プロジェクトとスキルは、組み合わせて使うことで真価を発揮します。たとえば、「顧客との通話準備」スキルが、プロジェクトのナレッジベースにある顧客プロファイルを引っ張ってくる——という連携も可能です。プロジェクトが渡すのは「何を」——情報のこと スキルが提供するのは「どうやって」——プロセスのこと
一目でわかる、4つの違い
Projects | Skills | |
目的 | Claudeが参照する知識を保管する | Claudeが実行するプロセスを定義する |
向いている用途 | 長く使うコンテキスト、参考資料、チーム協働 | 繰り返しの仕事の流れ、複数ステップのタスク、一貫したやり方 |
活用例 | クライアント案件の集約場所、リサーチの相棒、フィードバック作成 | プロセスのガイドライン(ブランド・法務など)、ブログ下書き、PDF作成 |
持続性 | プロジェクト内のすべてのチャットで、知識が使える | スキルが呼び出されたときに、指示が適用される |
レッスンの振り返り
次に進む前に、3つの問いを自分に向けてみてください。書き出さなくてOK、頭の中で考えるだけでも大丈夫です。
📄 問い1:「いつも作っている文書」を見直してみる
あなたが普段、定期的に作っている文書の中で、Claudeの公式スキルが活躍してくれそうなものはありますか? スライド、表計算、契約書、レポート——**「これ、毎回時間かかってるな」**と感じる業務があれば、それこそスキルの出番です。
🔄 問い2:「繰り返しの仕事」をスキル化してみる
あなたの仕事の中に、カスタムスキルとして仕込めそうな、繰り返しの作業はありませんか?「毎回、同じやり方でやっている」——そんな仕事を一度スキルにすれば、次から先は手間が一気に減ります。
🔮 問い3:スキルが変える「これからの仕事」を想像する
スキル機能は、あなたの「文書作成」や「データ分析」の捉え方を、どう変えそうですか?
手を動かす自分から——手順を設計する自分へ。スキル機能は、仕事との向き合い方そのものを変える可能性を秘めています。
次のレッスンでやること
次のレッスンから、いよいよコネクターを使って、Claudeの活躍の場を広げていきます。
コネクターは——情報集めを驚くほどスムーズにし、Claudeが、あなたが普段仕事に使っているツールの中で直接アクションを起こせるようにする——強力な機能です。
📚 もっと知りたい方へ
スキル機能について、カスタムスキルの作り方も含めたさらに詳しい情報は、Anthropic ヘルプセンターをご覧ください。
フィードバック
このコースを進めながら、あなたが学んだことを実際の仕事でどう活かしているか、気づいたこと・感じたことを、ぜひ聞かせてください。
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